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People Story
2024.05執筆
高谷 思大さん
People Story
2024.05執筆
キャスト:レストラン

高谷 思大さん

就労継続支援B型事業所「ユニバーサル・ラボ」
Profile
高谷 思大さん

大阪府出身の21歳。幼少期にソトス症候群と診断される。人に接することが好きで、ユニバーサルラボ入所後間もない頃からサービス部門の仕事を志願。2年目からサービスマンとしてレストランやブライダルのホールを担当している。「大人の社会見学や」「親の社会見学」などのイベントでは司会を担当するムードメーカー。

自ら志願した、サービスマンの仕事

きりりとしたサービスマンの黒服に身を包み、常ににこやかな表情でお客様と会話する思大さん。入所のきっかけは、「ル・クロ」代表の黒岩功と長年の知り合いだった父親からのすすめでした。高校1年生にして早くも実習に訪れ、サービスの仕事を体験。その時感じた手応えが、卒業後の進路を決めました。

「昔から人と接することがすごく好きで、ずっと自分はサービスをやりたいって言い続けてたんです。でも入所してすぐにサービスの仕事を教えてもらえたわけではなくて、最初はお菓子づくりをやっていました。でもずっとアピールしていたのが実って、2年目からホールに立たせてもらえるようになりました」。

お客様のオーダーを聞いたり、料理をテーブルに運んだり、料理の説明をしたり。新人サービスマンの頃は注文を取るだけでも緊張して、慣れるまでにはかなり時間がかかったといいます。また、フランス料理の説明ができるようになるためには、覚えることもたくさん。けれど「この仕事がしたい」という一心で、疲れもなんのその、と努力を重ねてきました。

「最近は顔を覚えてくださっているお客様も増えてきて、うれしいなと思っています」。

誰かが喜ぶ顔を間近で見られる、その瞬間がうれしくて

サービスをやっていて楽しいのは、お客様に「ありがとう」と言ってもらえる時。そしてお客様がおいしそうに料理を楽しんでいる姿を見る時。レストランの平日ランチ営業だけでなく、時には土日にブライダルのサービスを手伝うこともありますが、週末に働くのも大歓迎!と積極的です。

「こういう仕事をしてるって言うと、高校の先生やデイサービスの先生にはびっくりされます。でも僕の姿を見て、“自分にもできるかも”とか“チャレンジしてみたい”って思ってくれる人がいたらうれしいですね。僕も仕事で落ち込むことはありますが、そんな時も自分で気持ちを切り替えて、乗り越えようとしています。新庄監督が大好きなので、僕もあんなふうにポジティブに生きたいなって」。

そして、これからはワインのサービスもできるよう、ワインの勉強も始めてみたいという思大さん。思大さんも家族もみんなお酒が好きで、家での食事時や外食でもよく一緒にお酒を楽しむそう。いろんなワインに触れ、その味わいを表現できるようになりたいと意気込みます。

いつかはA型に移行して、両親に恩返しできるようになりたい

人前に出ることに尻込みしない思大さんは、「親の社会見学」や「大人の社会見学」といったイベントでは司会として活躍。明るく場を盛り上げて、周囲に頼りにされています。

プライベートの楽しみは、野球観戦や好きなミュージシャンのライブDVDを鑑賞すること。最近は、自宅でも食事時に配膳などを買って出て、その身のこなしを見た両親から「すっかりサービスマンらしくなったね」と言われるようになりました。そんな思大さんは、近い将来、A型に移行して、経済的にも自立できるようになりたいと思っています。

「今年で入所4年目になるんですけど、できたら今年か来年、移れたらいいなと思って、周囲の職員さんにもその気持ちは伝えています。しっかりお金を稼いで、両親に恩返しがしたいんです」。

ムッシュ黒岩から「いつかパリに行ってみない?」と声をかけられたことをきっかけに、フランス料理の本場に行ってみたいという新たな目標も生まれました。

「僕はもっと上に行きたい。かっこいい自分になりたいなと思っています」。
そう話す思大さんのこれからがますます楽しみです。

高谷 思大さん
高谷 思大さんが所属している
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※2024年05月時点
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